2011/12/07

神戸に行ってきました

なんと、もう師走。
気持ち的にはまだまだ6月くらいなのに、どういう事でしょう。
毎日非常にシンプルに生きているので、もしかしたらそのせいであっさりと月日が経ってしまうのかもしれません。


そんな変わり映えのない日々の中、
実は先週はじめて「のぞみ」に乗りました。


私は常々、なるべく高みを見ないよう、なるべく底辺にいるようにと日常的に心がけているので、
遠距離の移動は必ず高速バスと決めていました。さすがに社長なので、高速バスの中でも高級ラインの3列シートを確保はしますが、バスでの移動には何ら疑問も抱かず、むしろそのストレスとトイレ休憩を移動の醍醐味としてきました。

しかし、今回はじめて神戸のEINSHOPさんに伺いワークショップをすることになって、はじめに「高速バスで行くので」と言うタイミングも失ったし、そもそもバスで行く必要もないし、という状況が重なり、自動的に新幹線に乗ることに。



いやー、速いですね。



なんてことはどうでもよくて、ワークショップの様子などを。

書道教室風の微妙な場所でワークショップです。

なかなかいいのが出来ました。真ん中の子、えらい。こういう時にこういうの作る人、えらいぞ!


ワークショップが終わったあと、外で皆で記念撮影。
私の向かって右側にいる子たちがとってもヤングで、
「いやー、私がヤンキーだったら娘だったかもしれないくらいだわー」って言わないように終始私は気を張っていました。


神戸は今 ルミナリエやってます。 お店の方には通常とは全然違うラインナップのcikolataの商品が並んでいるので是非遊びに行ってね。



帰りも「のぞみ」で帰路につき、西荻着が21時過ぎ。
駅の時計を見ながらふと、


(いつもの高速夜行バスだったら・・・


                        ああ、まだバスにも乗ってないわ)



と思わず考えてしまいました。



つまり、「のぞみ」は滅法速いっていう事です。

2011/08/29

家のこと、家具のこと

 
毎日必死に仕事をしていたら、もう8月も終わりになっていました。あらあら。

そんな私が、夏の間ほとんどずっと過ごしていた部屋の事を、自慢気味にお知らせしましょう。

まず、家具。私が今回の引っ越しの時に心に決めていたのは、『好きな家具を作ってもらいたい』という事でした。
家具って利便性から必要に迫らせて買うことが多くて、仕事と生活が一体化しているとそれは尚更。
私はこの際、初めから ”多少不便でもいい”と思っていました。
もう便利さなんてダサいダサい。

といって作ってもらった家具を紹介すると、なんだか機能的に劣ってるけど、みたいに思われてしまいますね。
そんなことはないよー。
一番初めに作ってもらったのがこの靴箱。 もうサイコー、サイコーにカッコ良い。
なるべくお金をかけないように(そこはケチ)、カラーボックスなど、既成のものをなんやらかんやらしてポンポン積み上げて出来ています。

 





その次に、机をちょいちょいっとやってもらいました。以前展示会用に作ってもらった机を、ミシン台として使うためにちょっと奥行きを狭くしてもらいました。



その次にキッチン部分と仕事スペースの区切りの役も兼ねて、食器や電子レンジを収納するカウンターを作ってもらいました。行き場がなかったプラゴミ袋も収納できるようにしてもらいました。プラゴミ、かさかさ多くなっちゃうもんねー。




最後に、生地の切れっぱしや、針やボタンやあれやこれやを入れる棚を作ってもらいました。これも、古い引き出しやカラーボックスを利用して、デコボコツギハギになっています。ちっとも壊れてくれないEPSON複合機も居場所をやっと見つけることができました。よかったよかった。

こんな素敵な家具を作ってくれたのは、FLANGEの上田さんです。

http://www.flange-web.com/index.html

上田さんの家具は学芸大学のバーデンバーデンや、代官山のcoccaにありますよ。



今はじめて上田さんのブログを見てみましたけど、驚くほど読み応えがないです。


2011/06/20

香港の結婚式

 ちょうど一週間前、ロンドン時代の友人Makinの結婚式に出るために香港に行ってきました。
彼と私は大学の寮に住んでいて、しかも同じフロアの住人。夜中に何回も私の部屋にミシンを借りに来る彼にちょっと面倒くさくなって、わざと下着姿でドアを開け、3メートル飛び上がらせた夜もありました。

そんなうぶなMakin がとうとう結婚。私はMakinを心から尊敬し、大好きなあまりに彼になりたい、と思っているくらいなので、心中は穏やかではありません。

「相手はどんな女なんだいっ」 


きれいな人です。くっ!

彼と彼女は3か月前に出会ったばかり。なんだろうねえ、びびっときたってまさにこの事なんでしょう。

占い師さんにも、Makinにも、新婦のお友達のナホコさんにも言われたんですが、
そういうの、本当にあるらしい。だけど、昔バイト先のお客のオジサンが「世の中には自分にピッタリのパートナーが必ずいると思う、だけど、そういう人に必ずしも出会えるわけではない、自分は出会えなかった」って語っていた言葉も同時に頭のなかを駆け巡ります。

寮の仲間で撮ろう!という事で記念撮影。
正直なところ、この中に二人知らない人がいます。寮にいた?


披露宴は外でテーブルを囲んで。隣の席の男が、「香港のとても伝統的な料理、僕も食べたことないよ」って言っていたけど、ホントかよって感じの闇鍋感たっぷりな料理。海産物から鶏肉、野菜、シイタケ、何でも入っています。あれ何だったんだろう、私も初めて食べました。

鍋用のコンロのガスがこれ、デタ意味不明の「の」。
町でよく目にする「優の良品」(お菓子のブランドらしい)しかり、中途半端な日本語を混ぜた看板をよく見かけます。
かっこよく見えるらしいよ、日本っぽくて。

夜中3時まで外でだらだら。皆香港や台湾の人なので、この時私はウォン・カーワイの映画の出演者気分です。


束の間の夢のような香港週末。
これから香港に行く人に注意したい点は、蚊が多いのと、めちゃくちゃ蒸し暑いってことと、ホントに陽に焼けるから気を付けな、という事です。「この音は何?」ってアメリカ人の友達の彼が聞きました。セミだよセミ。

今回発見したことがあります。
それは、中国系の人は丸顔だ、という事。
頬がこけて顎がとがっている人はすごく日本っぽいようす。そんな人は是非中国方面に行ったらよいと思います。
もてるんじゃないでしょうか。

2011/05/09

引っ越しました

この数日で引っ越しをしました。
今回は初めて、梱包~箱開け~配置までやって頂く、というアダルティーな引っ越しです。
何しろ立ち退きなんで、ヒトのカネです。

引っ越しは常に悪夢で、やっぱりヒトサマが包んでくださる、という事で事前にそれなりにゴミとゴミじゃないものの分別をしっかりやっておかないと、全部包まれてしまいます。

キッチンに適当に置いておいた微妙に湿ったタオルも皿と一緒に梱包されそうになっていたし、

あとで捨てなきゃと思って洗っておいたどうでもいいジャムの瓶も丁寧に包まれているし(蓋は蓋で別に!)、

キッチンの棚ができていないので、そのままの状態にしておいてもらった皿類の梱包を昨晩開けたら小さい包みが入っていて、その丁寧な包みを開いたらテーブル胡椒でした。
どうでもエエワっ!


悪夢のようなホコリが舞い飛ぶ、私の城だった場所。
私の口が悪いのはこのホコリのせいだったのかもしれません。

移動用ケージを梱包され、泣く泣くピヨスケをスピーカーの箱に入れて移動することに。
スピーカーにしか見えなくなって忘れそうになります。






















翌日はエプロンスタッフさんが来てくださって、まず荷物の量に驚愕されました。
「六時間では終わらないかもしれません」と言われて私がびっくり。
2時間くらいで終わるのかと思ってたよ。

しかし、
本棚の本も、本の前のゴチャゴチャした小物もびっくりするほどそのままに再現。
しかも、
ミシン周りのぐちゃぐちゃを心配してくださり、ナイスな棚をこしらえてくださったり、
部屋に収納が少ない事を悔やんでくださったり、
母心、親心、優しさを頂き、なんだか幸せな気分。


両日ともに、うちのピヨスケがしゃべる、という事が引っ越し屋さんのトピックに。


インコはしゃべるんだよ~。
結構頭がいいんだよ~。


という訳で、引っ越したのでメール便送るときは注意してください~。





2011/05/04

開店おめでとうございます

5月4日、JR大阪三越伊勢丹がグランドオープンしました。

のらりくらりと、まあできると思いますよ~、
みたいな適当な私に何カ月にも及ぶ適度なプレッシャーを与え続けてくださったこと、
地震の時に心配してくださったこと、
私は仕事だから納品しているのに、
ありがとうございますって電話くださること。

一人で仕事しているとすべての事をやらなくてはならなくて
頭や気持ちを上手く切り替えてちゃんとコミュニケーションが取れなくなることもしょっちゅうです。
そんな私に気持ち良く構ってくださって、
華々しいタイミングで関わらせていただきました。
とてもうれしい。


引っ越しさえなければ遊びに行けたのに。
大阪アツイね!

近くのE~maの地下にあるBookmark bibliothequeにはアクセサリー売ってますよ、是非に!
4Fの婦人肌着売り場にあります。













下着姿の女の子ちゃん人形はこの日この場所のためのスペシャル。



このお人形は30個あるよ(全部違うけど)



 

写真さつえい

今日は自宅で秋冬物の写真撮りました。
フォトグラファーはいつもの佐久間さん(ひび写真事務所)。
ちょうど3年前に初めてお願いして、ちょうど3年前も引っ越す前のがらんどうの今の家で撮影しました。

モデルは一年前展示会場だったユトレヒトで会ったレベッカ。NOKKOがいたレベッカじゃないよ。
NYっ子のおしゃれなレベッカです。







なんだかんだで通じています。
イエスっ!って言っている所。
















そして、せっかく立ち退きだし、もう誰の迷惑にもならないのでという事で
玄関周りを烈しくメキシコ調に塗りたくりました。

かわいいのですが、私は小心者なのでなんか恥ずかしい。
小学生時代、夏休みの登校日にまちがって一人だけランドセル背負って行ってしまったみたいな感じです。 



そんなわけでもうすぐ引っ越し。
らくらくパックを頼んだので、意地でも自力で準備しない気です。

2011/04/27

地震の前から今日まで

今日は占い師さんから「今はモテキ」と言われてほくほくなので久々の更新です。



地震で予定がだいぶくるってしまったのですが、4月1日から自由が丘のシャンブル ドゥ シャームのウインドウディスプレイと、限定エコバッグなどを作りました。エコバッグは地震の日にうちに届いて地震の後に不安の中で色を塗っていました。

夏に公開されるYKKのWEB用のCMの衣装なども、11日の夜中に納品しました。「今からそちらに取りに伺います」と電話をもらった時、え?正気?と思いました。ねえ、そうでしょ。


何もする気になれない数日間があって、みんな自粛でいろんなイベントがなくなってしまうしこんな時期にこんな商売って一体どうなの?って思うことも多かったんですが、私の仕事はこれなので仕方ありません。私は生活必需品じゃないものを作るのが仕事なんですから。

今 展示会も終わっていつものように仕事をしているけど、
何が変わったのかなあ。 
心の中で何かがぐるんとひっくり返って意識変わったって感じたような気もしたけど、その変化がもう日常で平常の私になったのか?


この半年を振り返ると、

久しぶりに行った懐かしのロンドンが100年に一度の寒波で散々だったこと
ついでに寄ったヘルシンキのとっておきの一日がたまたま祝日でゴーストタウンのようだったこと
空港に行ったらフィンエアーがストライキでまさかのタイ→香港→成田という帰路
成田に着いたら私の荷物届いていないし
家に着いたら立ち退きの通達
しばらくしたらインコのピースケの訃報

そして地震があって、

なんだかもう疲れる事ばかりで疲弊していました。

だからもうこれからはしばらくは、いいことばっかりな気がしてなりません。
いつも思うのは、何でもプラスマイナス0にできているということ。
私は立ち退くし、新しいインコ、ピヨ介(ちゃんと違う名前です)がいます。

5月2日で会社を始めて丸3年です。
ちょうど3年前、急な退職(辞める気なかったのに)と立ち退きが重なって(そう、立ち退き連続です)
今のところに越してきて会社を始めることになりました。

私はあの時の決断を何一つ後悔していないし、決断のきっかけをくれた様々な悪い事に感謝をしています。

今の決断もきっとそうでありますように、私も皆さんも。

























ピヨ介、マチ針を針山から抜いて満足気な様子の図。
私はお怒りです。ほんとに怒ってます。

2011/03/07

きのうはどうもありがとう

rooms終わってもう結構たつんだな~、rooms効果で電話が鳴りやまなくってもうテンヤワンヤだったんです、なんて言ってみたかったです。


昨日は人生で初めて!ワークショップというものをやりました。
「ワークショップ」だなんてカッコつけちゃってさ、私は孤高のデザイナーでいいんですから、という風情に見えるようにふるまっていましたが、実は今まで何も依頼がなかったからやらなかっただけです。

そこは品川のecuteという駅ビルの中のcoccaのスペース。駅構内なので尋常じゃなくヒトが大勢います。誰かあの人々の10分の1でもいいから新宿高島屋に分けてあげればいいのに。



ワークショップの内容は「ピーナツストラップを作ろう」です。なかなかピーナツ柄の生地なんか売っていないですし、これはお得!かもしれない!



みんなが作ったピーナッツさん、味があって毒舌の私も褒めざるを得ないかわいらしさです。
作るのに慣れ過ぎてしまうと出せない味があふれていて、きーっ、悔しい。

あとでcoccaさんから聞いたら、周りで見ていたオバサマなどが「やっぱりおしゃれなヒトたちがこういうのやるのねえ~」と感心されていたようです。 まあ、おしゃれですもんね、当然ですよ。



あと、coccaの生地で服も作っちゃいました。完全に1点ものなので、歌を歌うヒトとか日常的に目立ちたい人にいいのでは? 


2011/02/20

rooms終わった




久々に出展したroomsが終わりました。

出てみればみたでなんと楽しい。懐かしいあの人この人が、ぼーっと立っているだけで来てくれます(展示会の本来の目的とは違うよ、これは)。

FLANGEさんが作ってくれた什器も最高。 

褒めると「適当ですから」とFLANGEの上田さんは言いますが、明らかに適当ではありません。什器は私と上田さんがヤフオクで「昭和レトロ」で検索して落とした物を組み合わせ、新しい物を加えて作り直してもらいました。
私のお気に入りは、小さなちゃぶ台をくり抜いて鏡にしたもの。あ~かわいい。

今回はプロダクトのエリアで出展したので、心がざわつくこともなく(服のエリアで出展すると私は性格がいつもより悪くなります)、amabroさんは面白く、楽しく展示会の3日間を過ごすことができました。


さあ、つぎつぎ。

2011/02/01

最近のこと

ロンドンからの帰路の不幸っぷりから(フィンランドエアーのストライキで計らずも世界一周規模の帰路の複雑さ)、家の立ち退き(帰国翌日に通達あり)、愛鳥の死、年末の数々の苦難を乗り越え、今ようやくたまにはブログくらい書くか、くらいの気持ちになってきました。


やはり展示会後の旅行のしわ寄せか? しわ寄せは2カ月も続くのかどうかは疑問ですが、
未だにシワに寄せられています。このままではまずいので、明日の朝からはもっと先の事も考えたいところです。



さてさて、春夏商品も全然納品できていないのですが、もうすぐ久々の合同展示会roomsがやってきます。私は何しろ目先の納品に追われているので展示会の事はほぼやっていないのですが、什器は頼んでいるんです。



昨日は打ち合わせに什器を作ってくれるFLANGE さんの作業場に行ってきました。
オソロシイ鉄の塊に囲まれたスペースです。


私はいつもミシンを使っているとき、ああ、このまま指まで縫ってしまったら中学の時の市川さんと同じだな、ああ恐ろしい、と思うのですが、FLANGEさんが使う機会は指を縫うレベルではなさそうです。

ここをこうやってああやってこんな感じに、ああいいねいいね、みたいな打ち合わせをしてきたのですが、家具が作れるなんて私にしてみればミラクル。ホントにできるんですか?すごいねFLANGE 上田さん。